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同窓会記念碑の建立・ 除幕式の開催
(除幕式開始時の記念撮影 聾学校同窓会記念碑)
兼ねてより計画を進めてまいりました、同窓会記念碑が無事聴覚障支援学校の敷地内に建立しましたことを報告いたします。
平成29年4月、校名変更を機に、役員会にて「聾」という名称を後世にも伝えるために記念碑がを建立することを決定しました。同年8月の同窓会創立60周年記念式典にて、寄付金のご協力を呼び掛け、3年かかりましたが、寄付金の目標額を達成しました。平成31年2月より記念碑制作に取り掛かり、7月末より基礎工事開始、8月1日、無事建立工事が終了しました。
「令和」という新年号が誕生した記念すべき年に記念碑を建立できましたことは、大変喜ばしく、同窓会会員を中心に多数の方々にご寄付をいただきましたこと、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
【同窓会会長から挨拶】
本日ここに、記念碑除幕式が行われることは誠に喜ばしい限りです。
申し上げるまでもなく、平成29年4月より「福島県立聾学校」から「福島県立聴覚支援学校」へ校名変更がなされました。「聾」には私たち卒業生にとって2つの思い入れがあります。
永年にわたって、「聾」という名称が使われていたこと。そして、もう一つは、私たちのアイデンティティであることです。本校卒業生は、きこえる人が多数派の社会で、圧倒的少数派です。その社会で生きていくためのよりどころとなるのが「聾」という大事な名称です。そのことを後世にも伝えるために、同窓会はこの記念碑を建立することを決めました。
10数年前と比べ、機器や医療の発展に伴い、補聴器や人工内耳等で聴覚を最大限に活かし、聴覚活用をしていくことで音声日本語・書記日本語を獲得できる子どもたちが増えてきていることは、社会で生きていくうえでとても大切なことであると同窓会においても理解しております。しかし、どれだけ補聴器や人工内耳等が発展していても、決してきこえる人にはなれません。それによって社会的支障を受け、苦しんでいる同窓生がたくさんいます。この記念碑の碑文「聾を生きる」は、きこえない人あるいは聾者として社会で生きていくことの意味が込められています。母校の子どもたちが卒業後も社会で生き生きと輝いていけることを願ってやみません。
最後に、記念碑の建立にあたりましては、同窓会会員を中心に多数の方々にご寄付をいただきました。また、この記念碑の碑文の執筆者 阿部忠司氏をはじめ、建立及び除幕式の開催にあたってご尽力賜りました、聴覚支援学校の関係者各位に、この場を借りまして厚く御礼申し上げ、私の挨拶とします。
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